2025年3月28日

CA/Browser Forum、東京でオフラインミーティングを開催

CA/Browser Forum(Certification Authority Browser Forum、以下「CA/B Forum」(キャブフォーラム))は、3月25日~27日に東京でオフラインミーティングを開催しました。本ミーティングは、世界各国の認証局(CA)およびブラウザベンダーが一堂に会し、Web、TLS、S/MIME等のインターネット技術等の信頼性向上に向けた議論を深める国際的な会合です。

今回の東京開催は、世界各国におけるインターネットセキュリティの重要性が高まる中での実施となり、グローバルな視点から最新の課題や技術動向について意見を交わすことを目的としています。セコムトラストシステムズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西村達之)は、CA/B Forum発足時からの参加企業であることから、東京開催のホスト役を担いました。日本企業がホスト役を務める日本でのミーティング開催は初となります。

会議では、RFC 5280(※1)の著者でもあるRuss Housley氏による耐量子計算機暗号(※2)に関する招待講演を皮切りに、現在および将来におけるデジタル証明書の適切な管理と運用について、最先端の議論が行われました。

CA/B Forumのオフラインミーティングは、年に3回、世界各地で開催されており、オンライン会議とは異なり、参加者同士が直接対話することで、より踏み込んだ議論や意見交換が可能になります。今回の東京開催では、初参加を含め、アジア圏から多くの企業や団体が参加しました。

今回のミーティングを機に、アジア圏の認証局ビジネスが一層盛り上がることが期待されます。本ミーティングに関する詳細情報については、CA/B Forumの公式ウェブサイトをご覧ください。

※1 RFC 5280
RFCは、インターネットや関連技術についての公式な文書です。RFC 5280は、インターネットで安全にデータをやり取りするための標準的なルールが定められてあり、X.509という形式のデジタル証明書と、証明書が無効になったことを示すリスト(証明書失効リスト、 CRL)の使い方を説明しています。

※2 耐量子計算機暗号
量子コンピューターに対しても安全性を保つことができる暗号技術。現在使われている多くの暗号技術は、量子コンピューターが登場すると解読されてしまう可能性がありますが、耐量子計算機暗号は、量子コンピューターでも解読が難しいように設計されています。

【CA/B Forumについて】

CA/B Forumは、TLS証明書やコードサイニング証明書などのガバナンスに関する業界標準を策定する非営利団体であり、認証局(CA)および主要なブラウザベンダーによって構成されています。2005年の発足以来、インターネットの安全性と信頼性の向上に取り組んでおり、業界の最新課題に対応するためのガイドラインを策定・更新しています。

▶CA/B Forum の公式ウェブサイトはこちら (https://cabforum.org/)

お問い合わせ先
セコムトラストシステムズ株式会社
TEL : 0120-39-0756
お問い合わせフォーム

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