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虹彩認証(Iris Recognition)
虹彩認証(Iris Recognition)とは、個人ごとに必ず異なっている身体的特徴である虹彩の模様を使って本人であることを確認することです。
虹彩とは、目の瞳孔の周りにある黒目(日本人の場合)の部分であり、瞳孔から外側へたくさんの皺が走っています。この皺のパターンは、個人ごとに異なり一生変わらないとされています。虹彩認証は、指紋、虹彩、網膜、静脈パターン、声紋、顔など身体的特徴を使って本人確認を行う生体認証の一つです。生体認証は、暗証番号やパスワードなどに較べ、本人になりすましにくい認証の方法であるため最近関心が高まっています。

虹彩認証を行うときには、装置へ向かって目を向ける必要があり、健康上問題のない赤外線が照射されます。コンタクトや眼鏡は虹彩パターンの読取には問題がありません。装置はやや大きく高額ですがセキュリティレベルおよび精度は生体認証の中では最も優れています。

ただし、生体認証にはいくつかの根本的な問題があることが指摘されています。

 ・認証に用いる生体部位の損傷、変形などへの対処で別な認証が必要となる可能性
   これに対処するためには、生体認証以外の認証方法が必要となる可能性があります。

 ・認証に用いる生体部位をもともと持たない個人への対処で別な認証が必要となる可能性
   これに対処するためには、生体認証以外の認証方法が必要となる可能性があります。生体認証以外の認証方法を導入しない場合、人権上の問題が発生する可能性があります。

 ・偽造の可能性
   すでにいくつかの生体認証では偽造が可能であることが実証されています。他の生体認証についても同様の可能性があります。

 ・変更不能もしくは困難
   通常のパスワードであれば漏洩した場合、変更することが可能です。しかし、生体認証に用いられる部位が偽造された場合、もとの個人の生体そのものを変更することは不可能ではありませんが、人権上の問題があり困難です。

 ・別人を本人と誤認する可能性
   生体認証の精度上の問題により別人を本人と誤認する可能性があります。

 ・プライバシーおよび人権上の問題となる可能性
   「生体認証」というと悪いイメージはないかも知れませんが、内容は「関係者に指紋押印を強制し、電子的に共有、管理する」ということです。企業や団体が生体認証に用いる部位のデータを登録するように職員に強制できるかどうかは人権上の問題をはらんでいます。また、情報漏洩あるいは目的外使用などによって深刻な人権問題などに発展する可能性があります。

これらの点から現時点では常識的には生体認証は限定した範囲でしか利用できないと考えるのが妥当です。
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